仲間の声 ~メンバーの体験~ Yさん

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僕がGAIAに来て早2年半。いろいろな気付きや学びがあった。しかし実際それを行動に移すのはかなりの時間がかかった。

最近の僕は、ようやくクリーンが11ヶ月出来て徐々に動けるようになってきた頃だ。つい数ヶ月前までは視界も狭く、体は思い通りに動かせず、言葉も上手く喋れない。こんな状況だった僕は、精神に障害を負ったのだと思い込んでいた。そう、まさにこの具合の悪さが僕の最大のとらわれだった。人と接するのに緊張するから酒や処方薬を飲み、効果が切れると、具合が悪くなる、だからまた飲む、の悪循環のくり返しだった。僕はこれが自分にとって具合の悪い最大の原因だという事が全く分からなかった。

こんな僕に転機が訪れた、あるAAメンバーでソーバー(断薬期間)の長いメンバーが、GAIAのスタッフとしてやってきた。彼から僕の具合の悪さは処方薬が原因だという事を教わって、3年間で初めて薬を切る気持ちになったのだ。
処方薬を切り始めてからが一番辛かった。蛍光灯が切れかかってバチバチとしただけでビクビクしていた。しかし、そんな中でも子供の頃に感じたような雨の薫りを感じたり、音楽が綺麗に聞こえるようになったりと、感覚が戻ってくるのを楽しんでいた。まあ、そういう部分を見ないとやってられなかったというものもあったが・・・。
最近は仕事もするようになり、だいぶ落ち着いてきた感じだ。しかし、いつも怒ってばかりでそれが結構辛い。

今、僕は海で監視員の仕事をしている。この前、ながんぬ島という無人島で監視をしていた時の事だ。いつもの様にライフジャケット無しでシュノーケリングをしていた人を笛で吹いて注意した。彼は何回注意しても全然聞こえない感じだった。あれ?もしかして彼は耳が聞こえないのかな??そう思って近づいて行き、身振り手振りで、ここはシュノーケル禁止だという事を伝えると、すぐに分かってもらえた。しかも彼の方から逆にライフジャケットを着れば泳げるんですか?と聞いてきた。僕は、意思の疎通が出来た事に一人で感動していた。後で気付いた事なのだが、彼は結婚していて子供も2人いた。なんと奥さんも耳が聞こえなかったのだ。だから、子供に対する愛情に言葉は必要ないんだな、と思った。僕たちの共同体も依存症という病気同士だから気持ちが伝わる事がある。なぜかその時、僕は人と意思の疎通が出来る事が嬉しかった。

 

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