私のハイヤーパワー  ヨシタカさん

 

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「カンパ~イ!これから沖縄!当分飲めなそうだから最後に一杯」・・・のつもりがブラックアウト。2003年1月19日未明、スタッフになったばかりのO氏(今も年に数回船釣りに行く友達)に率いられた入寮者は、羽田発那覇行き最終便が大幅遅延したため配給されたミールクーポンをビールに替えて乾杯した後、何をどれだけ飲んだか分からないが泥酔したまま気づくと沖縄県豊見城市某所の住宅で寝ていた。ガイア草創期、最初のデイ&ナイトケア施設である。その入寮者の一人が自分だった。以来、ソーバー(クリーン)十五年を超えた。

17歳で酒を覚え25歳でそううつ病と診断、29歳でアルコール依存症が追加、34歳でアルコール専門病院(久里浜)に入院、退院後、入院中知った薬物に依存(ガス)、幻覚を診察で訴え薬物依存症が更に追加、そううつ病はラピッドサイクラー(急速交代性)の劇症化、そして再入院は院内飲酒で強制退院に終わった。以降、受け入れ先病院や施設がもはや見つからないまま(こんな患者とは関われません(╯°□°)╯︵ ┻━┻)、自宅軟禁状態となった。当時をピークに母親、そして兄妹にはずいぶん迷惑をかけた。昨年、五年にわたるがん闘病の末、亡くなった母親には、最晩年は毎年、宮崎県青島に母が建てた家で過ごした盆暮れの休暇、最期の日々に自宅療養に寄り添うことなどで、ある程度埋め合わせは出来たと思う。最後にした百万円の借金(閉鎖病棟入院中に競売された自宅マンション残債が一千万円超請求あり、その解消に債権回収会社から提案された額)も、その後、三年がかりで稼いだお金で返しきり、以後もそれを上回る仕送りを母親が亡くなるまで続けられた。

まだ兄妹はじめ二度の離婚の相手の方々など、埋め合わせをしなければならない相手がいる。だがプログラムが生涯続くことは、逆に嬉しいことでもある「アル中ヤク中になってよかったさあ。」なぜならこのプログラムにしがみつかなれれば死ぬ運命だからこそ、断酒断薬の成功のみならず、成長までが約束されているからだ。ソーバー(クリーン)五年目に独立起業以来十年経った。新会社を設立し来年は更に大きな事業展開を行う計画もある。社会的な回復はおよそ七年位で出来たと思う。百才時代の今、何歳からでも成長できる、そのジャンプ台となるのが12ステップであり、このプログラムをやり続ける限り、自分が豊かで幸せになり、他者にもその恵みを与えられる生き方ができる。毎週、土曜日、北谷町のオール・ソウルズ教会で、AAミーティングを主催している。その名もKeep Paddling。ガイア代表で自分の最上位ハイヤーパワーの一人である文一さんの敬愛するハワイの伝説のサーファー、ジェリー・ロペスの名言「ただ漕ぎ続けよ」から頂いた。我々はただプログラムをやり続けるだけで良い、自然というハイヤーパワーの中で波を待ちながら。そんな意味を込めた(新しい皆さんもこのプログラムに参加してみませんか!)。今は毎週ガイア内でのミーティングも、12ステップを紹介しながら行っている。

ここで仏教聖典を引用する『私たちは悪い星の下で産まれてきてしまったかのように思えるかもしれない。しかし実は、菩薩である自分自身が試練をくぐり抜けることで周囲を幸せにする証になるため自ら望んでそうしたのだ。』

ガイアを、施設長をスタッフを(自分のスポンサー、I平ちゃんもハイヤーパワーの一人!)、仲間を沖縄を自然を海を笑顔を、自分自身の魂をハイヤーパワー=「神さま」に感じて、回復そして成長、めくるめく幸せな新たな人生をともに歩んでいきましょう。同時に亡くなっていった多くの仲間のご冥福を、この場を借りてお祈りします。

 

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