『笑顔の回復』・Kさん

Kさん

『笑顔の回復』・Kさん

こんにちは。 依存症のKです。今、沖縄に来て2年程回復を続けています。

僕は約10年近く、山の中の精神病院の閉鎖病棟に入院していました、その生活は、とても辛かったのを覚えています。菓子類、飲料、カフェイン等の刺激の物の厳しい制約、強力な精神薬の投薬、厳しい病棟規則と病院のプログラム、(農作業や行進、瞑想)、難しい人間関係、冷暖房が存在しない院内環境、尋常でない精神状態(妄想、パニック、身体的倦怠感)その状況での一日一日は本当に最悪の悪夢のようでした。

時には訳も分からず(今となっては自分にも原因はあったでしょうが・・・)暴力を受けたり、いじめに合ったり、目の前で自殺が起きたり、色々な事が20代のほぼ全ての期間を費やした入院生活で起きました。

死にたくても死ねない、けど恐くて苦しくて生きたくない状態が続いていました。

29歳の時、遂に、突然に、退院のチャンスがやってきました。

そして念願かない、30歳になって少ししてから、琉球GAIA(以下GAIA)に入寮出来ることになりました。その時の事は今でもよく覚えています。

病院からGAIAに向かう途中で、GAIA代表の鈴木さんがレストランで、「なんでも好きなものを頼んでいいよ」と言って下さり、僕は10年ぶりに「シャバ」の桁違いに甘い「チーズケーキ」3つと、同じように刺激物扱いで病院では口に出来なかった「コーヒー」を2杯頂きました。何せ10年間、病院のご飯ばかりを口にしていたから(体にやさしい味のない病院食)、あの甘さと、コーヒーの香りは今でもよく覚えています。

そして何より、10年越しの外の自由な空気はキラキラとして、心地良かったのが印象的でした。

10年経てば、コンビニの商品もガラッと変わり、聞いた事のない芸能人、タレント、ファッション、音楽が沢山で、「うらしま太郎」とは僕の事だなと、本当に驚きました。

GAIAでは仲間たちが手厚く出迎えてくれ、病院と違い「人」として扱ってくれた事がもすごく嬉しかった。外の世界では、お店に入れば「いらっしゃいませ」と、やはり客として扱ってくれる事もすごく幸せでした。

GAIAでの生活を3か月位続ける中、僕は次第に自分が色々と「ズレている」事に気付きはじめました。それは、僕には沢山のトラブルが何故かしょっちゅう起こるのです。しかし、GAIAのプログラムによって、その原因が少しずつ明確になってきたのです。

自己中心的でプライドが高く、身勝手で不正直。この性格が、僕と人や、僕自身の中に、多くのトラブルを生み出し、そういう性格からいつも決まったパターンで問題は起きていたのです。

そして自身の問題に気付き、知る事で解決が可能になる事も、仲間とプログラムが教えてくれました。

そりゃ~大変な訳です。全ての問題の理由や言い訳を他人や社会といった自分以外の責任にするために、常に自己正当化をし、自分を守るのに必死になっているのですから。それじゃあ本当に自分がすべきことが全く手に付かずに、すぐに行き詰る訳です。だからといって、今までずっとそうやって生きてきたのを、その事実やメカニズムを学ぶ事で変えるという事は流石に出来ません。しかし、今日から出来る限り少しずつでも行動すれば、前に進む事は事実です。それを信じて地道に根気よく行動を続けています。今では学校に週5日、早起きをして夜まで必死に頑張り、週1日はGAIAの仲間と分かち合いながら元気をもらい、週に2回は夜の自助グループミーティングで希望を分け合いながら、その内の一つのミーティングでは、大切な役割も請け負わせてもらっています。

自分の常識が非常識になり、非常識が常識となる不思議な回復の感覚の一つは何とも言えない気分になります。

こうした自分の周り全てが、自分が変わる程に比例して変わっていく  【回復】という体験は、依存症で苦しんだ人間にのみ与えられる特別な神様からの贈り物だと思います。

その贈り物を日々感じながら・・・

これからも笑顔で回復を続けたいと思います・・・

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