『想える仲間や家族がいること』・Fさん 

Fさん

想える仲間や家族がいること

琉球GAIA  Fさん

皆さん、こんにちは、現在琉球GAIAに通所中のリョウです。早いものでGAIAにお世話になって一年半が過ぎました。始めの一年間は、入寮生活を送り、去年の11月から一人暮らしの資金を貯めるために愛知県の工場へ期間工に行ってきました。そして無事、4月に沖縄に戻ってきて、今はGAIAの近くにアパートを借りて一人暮らしをしています。

GAIAに入寮している間は、何をするのにも親の援助がないとできません。それが必要であることは分かっていますが、自分でできることは自分でしたいと思うようになりました。それでクリーンを作って、簡単なバイトから始めました。職場での新しい人間関係に触れ、クリーンでいることの楽しさを知ると、次は、自立して、アパートでひとり暮らしがしたい、車の免許が欲しいと思うようになっていきました。でも親にあまり迷惑はかけたくないし、自分で自立資金を貯めることが自分の為になると思っていたので、何かないかなと悩んでいるところにスタッフのKさんから「愛知県の工場に働きに行くのも一つの方法だよ」とアドバイスをもらいました。Kさん自身もその工場で働いて、自立資金を貯めて沖縄に戻ってきた経験を持っていました。

しかし、僕にとって一人で愛知まで行って働くということは、ものすごく大きな不安でした。仲間から離れて何でも一人でしなければいけない、職場での人間関係、なによりクリーンを維持できるか・・・とにかく全てが不安でしかたありませんでした。それでも、GAIAのスタッフや入寮者、先行く仲間から「今のリョウなら絶対大丈夫だよ!」と勇気づけてもらい、背中を押してもらうように愛知へ行く決心をしました。

11月3日、多くの仲間に見送られ、愛知へ出発しました。久しぶりに乗る電車にテンションが上がったのもつかの間、隣に座っていたサラリーマン風の男の人が泥酔して、いきなり嘔吐したのを見て、テンションもダダ下がりしました。僕のこれからを暗示しているんじゃないかとものすごく不安になりました。

そして初出勤の日、職場に案内され、先輩たちにあいさつしたのですが、ほとんどの人が返事もせず、ちょっと会釈する程度ですごく腹が立ちました。次の日も、また次の日もあいさつしても変わらないリアクションや、僕のいない場所での楽しそうな笑い声に強い孤独感や疎外感を感じました。しかも、勤務体制が昼勤と夜勤の繰り返しで眠れない日が続き本当に苦しかったです。

この時の僕は、沖縄の仲間に遠慮して電話も出来ないし、GAIAのフェイスブックを開けば楽しそうにプログラムをしている仲間やおいしそうな夕食がアップされていて、さらに孤独感や疎外感が強くなっていました。こうなると昔の自己中心的な考えが浮かんできて職場の先輩や沖縄の仲間に対して恨みの感情が出てきたり、そんな自分に対する罪悪感でかなりグリグリな状態でした。

それでも、酒や薬を使わずにすんだのは、やはり沖縄の仲間の存在でした。苦しくてどうしようもない時に、タイミングよくメールがきたり、電話がかかってきたりしました。内容はなんてことはない日常会話程度のものですが、その時の僕には本当に救いになりました。

もう一つ、僕の大きな救いになったのが、家族の存在です。僕の家族は幼い頃、離婚していて僕は母に引き取られ、実父と姉とは離ればなれになりました。母や育ての父からの電話も大きな心の支えになりました。そして年末年始は久しぶりに実父や姉に会いに行き、すばらしい時間を過ごす事ができました。

父とのんびり釣りをしたり、姉夫婦とその子どもたちとゲームセンターへ行ったりとクリーンでいれたからこそ与えられた時間を楽しむ事が出来ました。

そして、成人式に参加するため、2カ月ぶりに沖縄にもどってきました。GAIAに行くと、なつかしい仲間と再会し新しい仲間とも仲良くなって、改めて自分の居場所はここなんだなと思いました。成人式には、実父に買ってもらったスーツで参加し、自立への決意も新たにすることが出来ました。

仲間のあついハグを受け、愛知に戻り、また仕事の日々です。ここからの4ヶ月はすごく長く感じました。時には携帯で「愛知県 覚せい剤」みたいなことを検索して情報を集めたこともありました。でも、そのたびに仲間や家族を思い出し、クリーンを守ることが出来ました。

 

僕は今、6か月間、仲間や家族に支えられ、無事目標額も達成し、沖縄に帰って来て一人暮らしを始めています。GAIAには通所という形でお世話になっています。薬を使っていた頃やGAIAに来たばかりの頃は、まさか自分が自立して生活できるとは思っていませんでした。今でも苦しい事やさみしい事がありますが、そんな時こそ、仲間の中に居場所を見つけこれからも沖縄ライフをENJOYしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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