『出会いに感謝して』・ Sさん 

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「出会いに感謝して」GAIA OB Sさん

2012年。 僕は沖縄行きを決めました。

そして2ヶ月間、薬の解毒の為精神病院に入院しました。

正直言って、僕は絶望していたのです。

これまでの人生を順風満帆にやってきた僕が突如突きつけられた現実は、自分は薬物依存症だということ。どん底に突き落とされた気持ちで認めたくありませんでした。でも、認めざるを得なかったのです。

親に両手両足をロープで縛り付けられても、なんとか買いに行こうとした薬物に僕は完全に無力でした。

薬物をコントロールしていたつもりでした。いつでも止められるはずだったのに・・・

でも、どうにも出来なくなっていたのです。気付けば、薬物を辞めることも、続けていくことも、生きていくことさえも、出来なくなっていました。

友達も恋人もお金も仕事も、親の愛情までも、僕は全て失くしてしまいました。人生で初めての大きな挫折でした。でも、だからこそ施設に繋がることが出来たのだと思います。

入寮初日、ガイアは想像していた薬物依存症のリハビリ施設とは全く違っていました。スタッフや、入寮している仲間も、誰一人、絶望なんかしていません。底抜けにみんな明るく、笑顔と笑い声が施設中に溢れていました。

そしてみんなは僕の事を仲間だと言ってハグをしてきました。ハグには抵抗はありませんでしたが、内心はお前たちの仲間ではない!僕はお前達とは違う!そう思っていたのです。

そうして、上っ面だけの人間関係を続けながら入寮一ヶ月で、僕は本命の薬物でスリップしました。

“お前ら”とは違う。そう思っていたのに、そこには”お前ら”よりも遥かに弱くて脆い自分がいました。そんな僕に仲間は、「使ったってええんよ、仕方ないよ。だって俺たちは依存症なんやから」と言ってくれました。

今まで、薬を使えば、「何で止めれないの?」とか、「もう止めてくれ。」としか言われてこなかったのに、薬を使う自分を認めてもらえたのです。受け入れてもらえたのです。衝撃でした。そして何より、安心しました。本当に嬉しかった。

そのスリップの後、僕はどうしたら薬が止まるのかを施設長に尋ねました。

施設長の答えは、以外にも薬とは全く関係のない事でした。

「入寮生活の中で、仲間のために動いてみる、そして、『まぁいっか』をなくしていく。正直に生きていく。とりあえずこれだ」と言われました。そして「薬を止めた先に、今まで以上の幸せは必ずある。ここにいるみんな薬を止められる」と力強く言ってくれました。

薬物抜きでも幸せになれるかもしれない』

先行く仲間やスタッフ、周りの仲間を見て希望を持つ事が出来ました。

そこから、少しずつ自分の行動を変えていきました。するとゆっくりではありましたが、何かが楽になっていく感覚がありました。

僕は入寮中、同期の入寮者の中でも、かなり好き勝手にやっていたので問題もたくさん起こしましたし、失敗もたくさんしました。仲間と喧嘩になる場面もありました。でもそのほとんどが気付きに変わっていったように思います。そして僕が何をしても、みんな「馬鹿野郎!」と言いながらも僕を受け止めてくれました。心強かったし、安心して、そして楽しく入寮生活を送れました。

今、僕は1年5ヶ月余りの入寮生活を終え、一人暮らしをしながら働いています。通所はしているので、通所費用は親に払ってもらっていますが、後のことはみんな自分でやれています。今まで、親の金を使い込みながらの生活してきた僕が、自分で年金や保険を払って一人暮らし出来てるのは本当に信じられません。普通の、当たり前の事が出来るようになっただけ、それだけですが、僕は今すごく幸せですし、自信を持てるようになりました。

オマケで良かったのが、人間関係を円滑にしていく術を入寮生活中に学べた為、今の職場や外の人間関係にすごく活かせていることです。心遣いが半端じゃない優しいスタッフに囲まれて楽しく仕事できています。友達付き合いも上手くいってると思います。

 

僕は、この体験談をドヤ顔で書き終えてすぐにお酒でスリップしてしまいました。僕は、今まで順風満帆な人生を送って来れなかったし、これからも予定通りの人生は送れないと思います。また何かしらの失敗はするだろうし、痛い思いもすることがあると思います。それが僕なんだなって思いました。沖縄に来てようやくそれを受け入れることが出来ました。僕は独りではきっと薬を使ってしまうと思います。でも仲間たちと離れず、自分自身に正直でいられたら、今回のスリップのように自分や周りを傷つけないように道を補正できるだろうなと感じました。

 

今こうして生活できているのは、僕のことを理解してそばにいてくれる仲間たちや家族がいるからです。本当に感謝しています。これからも僕は回復し続けていきたいし、薬を止め続けていきたいのでそばにいてください!サポートをよろしくお願いします。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 

 

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