「リハビリ施設の中全部見せます」

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24年前に私がリハビリ施設で働き始めてから今日までの間、私が最も大切だと考えていることについてお話しさせて頂きたいと思います。

今回のテーマを『リハビリ施設の中、全部見せます』とした経緯には、依存症施設の持つ、怖く暗いダークなイメージを払拭したいというスタッフ一同の想いがありました。まだ苦しんでいる未治療の依存症者の中には、ある一部の施設をテレビなどで観て「ここにだけは絶対に行きたくない」と治療につながることを拒んでいる方々が多くおられます。琉球GAIA(以下GAIA)なら入寮治療しても良いかなと思ってもらいたい、またその方々にGAIAの生活の様子を見てもらうことでどんな人たちがどんなプログラムを受けているのかをなるべく詳しく伝え、依存症リハビリ施設に対するハードルを少しでも下げたい。またGAIAが最も大切にしていることである『施設内に笑いが溢れていて安心できる場所であること』や『スタッフと利用者が対等な関係で、かつ敬意を持って接していること』そしてなによりも『スタッフ自身が健康で日々の生活をエンジョイできていること』などを知って頂きたいという想いからです。

GAIAではいくつかのテーマを設けていますがその中の一つに、施設やグループ(家族会)をオープン(開放的)にしているということが挙げられます。

機関誌リカバリーアイランド沖縄vol.2内で家族会やグループがオープンである重要性についてお話しさせて頂きましたが、依存症本人を支える多くのご家族の方々は、今現在治療中の本人がどのようなプログラムを受け、どのような生活をどのような仲間と過ごしているのか、というごく当たり前の疑問を抱えつつ、直接施設に聞く事もできず不安を抱えている方が多くおられることと思います。実際私も以前勤めていた施設時代は「連絡がないのが元気な証拠だと思ってください」などと家族に対応していましたが、GAIAが独自に大切にしている『家族と共に回復を目指すプログラム』ではやはりご本人様の現況を逐一家族と共有することや、琉球GAIA内部の様子を知って頂くことはご家族の方々の安心感に繋がります。この安心感はプログラムの進行にとって非常に大切なことだと考えております。このような趣旨から琉球GAIAでは機関誌『リカバリーアイランド沖縄』の品質向上やホームページ、ブログ、フェイスブックを通じて施設をオープンにする取り組みをはじめました。この取り組みに関しては特に利用者の方々のプライバシーへの配慮や注意も必要で課題も多くありましたが、一つ一つ丁寧にご家族と共にクリアしてきました。是非一度、インターネット検索で『琉球ガイア』と検索して頂き、私たちの日々の様子をフェイスブックやホームページ内のブログからご覧になってください。きっと依存症リハビリ施設のイメージが変わることと思います。

そしてもうひとつご家族の方々に対し強くお願いしたいことがあります。治療中はスタッフと綿密な連絡を取り合いながら本人に対する提案やサポートを行って頂きたいという思いがあります。それはどういうことかと言うと、本人がプログラムと上手くつながっていく上で、まずはじめに認めなければならないことのひとつである『今まで自分なりに色々な止め方にトライしたけれど、それは全て上手くいかなかった』ということを認めて頂くことです。またご家族の方に認めて頂かなくてはならないことに『今までこうすれば上手くいくんじゃないか・こうすれば止めてくれるんじゃないかとサポートしてきたやり方は全て失敗している』ということです。これが大変重要なことで、これを受け入れて初めてGAIAの治療プログラムに向き合えると考えています。ですのでこの先も本人と家族だけで今後をどういう風にしていくかを決めていくやり方は失敗する可能性が非常に高いということです。この失敗を繰り返さないためにも、これからは信頼できる援助者(スタッフ)と相談しながら方向性を決めていく必要があるのではないでしょうか?

私が言うのも手前味噌ですが、GAIAには最高のスタッフが揃っていると自負しています。是非そのスタッフと日々連絡を取り合いながら依存症からの回復を目指して頂きたいと思います。

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