「再出発」・GAIA 与那嶺 卓

与那嶺1

皆さんこんこんにちは 7月からスタッフをさせてもらっているギャンブル依存症の与那嶺です。

この季刊誌「リカバリーアイランド」で一度体験談を書いているので詳しい経歴は省かせてもらいます。

私は約20年のギャンブル生活の為に多くのものを失いました。友達、彼女、時間、仕事、信用、社会的地位・・・数えたらきりがありません。危うく命まで投げだす寸前までいきました。最後は職場のお金にまで手を付け、逮捕までされています。職を失い、引きこもりにもなりました。家族も私のせいでどん底まで落としてしまいした。とにかくお先真っ暗な状況でした。

「明けない夜はない」という言葉通り一筋の希望が見えはじめたのは、かいクリニックの稲田先生から琉球GAIAの鈴木施設長を紹介されてからです。深い目の色が印象的でした。

通所でお世話になることになり、ほぼ毎日通いました。どこにも行く所もないし、何よりGAIAに行けば暗い顔をした両親を見なくて済むからです。はじめは薬物やアルコールに問題のある仲間との違い探しばかりでした。ミーティングでも自分のしてきたことについて詳しく話すことはありませんでした。変なプライドがあったのでしょうね。それでも、とりあえず何か変えようとダイエットを始めました。毎日ジムに通い、食事制限もしながら体を絞りました。ゆっくりとですがやるだけ数字として結果が出るのが楽しみでした。ストイックに体を絞りすぎてスタッフのU君から「ヨナさん、やま猫みたいやで~」と言われたのもこの頃です。日本兵ともいわれました(笑)

この頃には仲のいい仲間もできて、ミーティングでも素直に自分の話ができるようになっていました。私の話に共感し、笑い飛ばしてくれる仲間に安心しました。GAIAが私の居場所になったのです。

また、施設長やスタッフ、先行く仲間が魅力的に見え、自分もあんな風に変化したいと思うようになりました。

通所しながら仲間と共にミーティングや各種セミナー、スポーツプログラムを頑張り、一年を迎える頃、今後の進路について考え、スタッフ研修をお願いしました。ここに居れば自分のクリーンを守れるということが一番の理由です。

研修の際にはじめて入寮しました。そこで入寮の大変さも体験できました。より密度の濃い人間関係の中でバランスよく自分のペースを維持するのは大変なことです。皆よくやってるよな~と感心しました。スタッフの仕事をできる範囲で手伝い、入寮者が気持ちよく生活できるようにサポートしながら研修期間を過ごしてきたつもりです。また、新たな自分自身の問題も発見したりと充実した8か月の研修をおくることができました。

そして、7月に正スタッフになることができました。やっと再出発の準備ができたのです。

どん底に落ちてから2年以上もかかってしまいました。早いのか遅いのかは分かりませんが、多くのものを失い、危うく命まで投げ出す寸前までいった私にも得たものもあります。照れくさいのですが、なんといっても仲間です。彼らと共に過ごすことができたから、今の私がいます。彼らに居場所を与えられ、成長することができました。

私の究極の目標が「依存症になってよかった」と言えるようになることです。まだまだ、失ったものを思い出し後悔の念に苛むこともありますが、いつかこの言葉が言えるように何事も前向きにとらえ、振り返ったときこれでよかったと思えるような回復をしていきたいと思います。

PS

先日、母の誕生日会をしました。そこにアメリカに住んでいる妹から電話がかかってきて、二人目の子どもを身ごもったと連絡がありました。「最高のプレゼントだよ」と母は泣いて喜んでいました。私もすごくうれしかったのですが、電話の後「あんたはまだなの?」という言葉にカチンときてしまいました。笑って受け流せるほど回復はしていないようです。まだまだですね・・・

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