回復支援プロセス

当センターでは、依存症からの回復をいくつかの段階に分けて捉え、それぞれの段階で実施する回復プログラムの提案や、日常の中で心がけるべき内容について、担当スタッフと常時話し合いを行います。

依存症からの回復には行動面や情緒面での変化に加えて、身体的な変化も経験します。その変化に適応するには通常一定の期間を要します。まして、継続的な薬物使用は脳に異常をもたらしますので、回復には多少の時間が必要となります。

回復初期

抑うつ気分、睡眠障害、頭痛、不安などを経験するでしょう。これらは身体的な回復過程において当然の症状であること、これらの症状を早く改善するには、栄養のある食事、適度な睡眠、ストレスを軽減するための余暇活動などが重要です。

断薬後間もない時期は特に渇望感が強く、衝動的な行動に至りやすいという点などもセミナーを通じてお伝えしていきます。

回復中期

もう回復したという油断から、治療的な環境から離れてしまい就労を焦るケースが目立ちます。これらも結果的には再発の危険性を高める事になるので注意が必要です。またこの時期の特徴のひとつに〈退屈さ〉が挙げられます。薬物使用と飲酒、それに伴う行動はとてもエキサイティングで刺激的です。強い刺激レベルに慣れてしまっているために、気付かないうちに刺激を求め、危険な行動を起こしがちです。この時期を乗り越えるには運動やレクリエーションを通じ、シラフで過ごす時間を活発にしていくことが重要です。

回復後期

薬物の問題が遥か遠い昔の事のように感じられますが、油断は禁物です。依存症に対するメンテナンス治療を続ける時期です。規則正しくバランスのとれた生活を心がけることも重要です。運動すること、休息をとること、必要な時にカウンセリングを受けることなどを生活のスケジュールに組み込みながら、仲間と共に自助グループにも積極的に参加することが大切です。

このように回復にはいくつかの段階があって、何度か再発の危険が高まるので、断薬後しばらくたって、もう大丈夫かなと思っても施設や仲間から離れずに、継続的に自助グループなどに参加し、仲間の中に居場所を持ち続ける事が最重要課題と考えます。

当センターではこのような回復支援プロセスを、ご家族と共に定期的に合同カウンセリングを行いながら進めていくことを強く推奨しています。

図2

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